告知 内閣府 IT戦略本部 「重点計画−2006(案)」に関するパブリック・コメントの募集について

内閣府官邸のIT戦略本部から「重点計画−2006(案)」に関する
パブリックコメント募集の告知がでました。
受付は電子メール・郵送・FAXで受け付けています。
(詳しい事は以下のリンクを参照のこと)

「重点計画−2006(案)」に関するパブリック・コメントの募集について
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pc/060601comment.html

この中でネット上における言論・表現に関わる部分は以下の通りです

重点計画−2006(案)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pc/2006keikaku.pdf

P68
6 世界の模範となるインターネット利用環境の実現
インターネット上から違法情報を減少させるとともに、有害情報が青少年に届かない
社会を構築することなどにより、世界の模範となるインターネット利用環境を実現する。

【具体的施策】
(1) インターネット上の違法・有害情報への対策の検討(総務省
有識者及び電気通信事業者団体等から成る「インターネット上の違法・有害情報へ
の対応に関する研究会」において、インターネット上の違法・有害情報の削除等に関す
るプロバイダ等による自主的対策及びこれを効果的に支援する方策について幅広く検
討し、2006 年7 月を目途に取りまとめを行うとともに、電子掲示板の管理者等による情
報の違法性の判断を支援する方策及び有害情報への対応を支援する方策についての
具体的取組みを検討する。

(2) インターネット上の違法・有害情報の早期把握及び迅速な対処のための取組みの推
進(警察庁総務省
サイバーパトロールを効果的に実施するとともに、インターネット利用者からのインタ
ーネット上の違法・有害情報に関する通報を受け付け、警察への通報やプロバイダ等
への削除依頼等を行うインターネット上の「ホットライン」業務の運用を2006 年度から開
始し、総務省と共同してその適切な運用を推進するなど、官民連携したインターネット上
の違法・有害情報対策を実施する。
(3) 「安心・安全な情報経済社会の実現のための行動計画」の推進(経済産業省
(4) フィルタリングソフトの普及(総務省経済産業省
(5) 迷惑メールに関する対策の推進(総務省経済産業省
(6) インターネット上の違法・有害情報に関する個別事案への対応

P69

7 情報モラル教育の推進
国民がインターネット上の違法・有害情報などネットワークの不適正な利用に対し適切
に対処できるようにする。

【具体的施策】
(1) e-ネットキャラバンの実施(総務省文部科学省
(2) 青少年を取り巻く有害環境対策の推進(文部科学省
2006 年度も引続き、地域において青少年を有害な情報から守るモデル事業を全国
14 箇所において実施するとともに、携帯電話やパソコンの使い方について盛り込んだ
子育てのヒント集「家庭教育手帳」を作成する。また、2006 年度からは新たに子ども向
けの啓発リーフレットの作成、配布を行う。
(3) ユビキタスネット時代における新たなITメディアリテラシー育成手法の調査・開発(総
務省)
(4) インターネット上の違法・有害情報に対する対策の強化(警察庁
インターネット上の違法・有害情報から子どもを守るため、学校等の関係機関と連携
し、非行防止教室を開催することなどを通じ、少年、保護者等に対して情報モラル、フィ
ルタリング機能等についての理解促進を図るとともに、意識啓発等の情報発信を推進
する。
また、有識者等から成る「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会
において、携帯電話と子どもの関係、子どものインターネット、ゲーム依存等について幅
広く議論を行い、本年夏を目途に論点の整理を行う。

問題点として世界の規範になろうとするあまり言論が狭められてしまうのは
民主主義国家としてあまりにもおかしい話ですし、「インターネット上の違法・
有害情報に対する対策の強化」という項目も「バーチャルは悪である」
決め付けた上で警察庁が研究会を開いています。

バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会

またホットラインにしてもネット上の言論に頭を悩ませる
一部の団体や勢力によって恣意的な運用が行われる
危険性もあります。
ホットラインセンター問題
警察庁の『漫画・アニメ・ゲーム表現規制法』検討会問題まとめ @Wik

ネット規制が始まった(ポリスジャパン)

要するに自分たちに都合の悪いことがネットに書いてあった場合、信者を総動員してインターネット規制ホットラインに電話させ、自分たちの都合の悪いサイトをサイトを閉鎖に追い込む、ということができるのだ。

そういう事態を少しでも無くすためには意見を出せる所には
きちんと意見出す事が必要だと思われます。

事実、パブリックコメントを出した事によってホットラインに関する運用基準を明文化
させたり、

【参考】
ホットライン18歳未満「に見えたら」問題ひとまず解決!
架空の児童は児童ポルノに該当しない
(しゅういち建設)

知的財産計画においてはパブリックコメントの意見が反映された結果、
警察庁の提案であった「有害コンテンツの青少年に対する影響を調査をする」
の項目がなくなっています。
【参考】
Blog内 2006.3.22

(4)青少年の健全育成への自主的な取組を奨励・支援する
 i) 一部のコンテンツが青少年を含め社会全般に悪影響を及ぼしているとの指摘があることを踏まえ、
 健全なコンテンツの普及拡大を図る観点から、2005年度も引き続き、有害なコンテンツから
 青少年を守るための業界による自主的な取組や、一部のコンテンツが身体に及ぼす影響も含めて、
 業界等による定量的な調査研究等の取組を支援する。(警察庁総務省文部科学省経済産業省

知的財産推進計画(コンテンツ分野)について(PDF)
※上記で挙げた項目が削除されています。

月並みな意見ではありますが声を届けられる機会にはきちんと声を届ける
事が大事であると考えています。