TBSと楽天について思った

楽天がTBSの株を大量に所得、傘下に収めると言う事が公になり
大騒動になってから結構な日にちが経ちましたが、ライブドアによる
ニッポン放送株買収問題の頃と比べると長期戦に突入しつつある
状況です。

三木谷社長、USENのBB放送に出演朝日新聞

読売新聞 特集 TBSと楽天
朝日新聞 ニュース特集 TBS株

「だまれ若造」と言う感じで様々な形でネタになったホリエモンこと堀江貴文氏と
違い、楽天の三木谷氏のように対外的にも社会人の常識を踏まえている人がやると
ああも泥沼になるのかと言うのはさておき
思ったことなんですが、この問題に関してはこれ以上TVメディア
(と言うかこの場合は既存メディア)が拒否反応をあらわにすると
2011年に地上デジタル放送の運用が開始された頃には
多様化した放送プラットフォームの前に既存のTV局が
取り残されるのではないか?という懸念とここ連日の報道で
今後主要なマーケットになるはずである日本国内の主要なドラマが
実は著作権関係でがんじがらめになってしまっていて
ネット配信はおろかこのあいだまでお茶の間を席巻した韓流ドラマのような
自国作品の海外におけるムーブメントすら起こせない構造であるのではないか?
と言うのを我々に対して露呈してしまったように受け取れます。

どちらにしろHDD搭載のDVDレコーダーやチューナー搭載のパソコンの普及、
有線が運営している無料配信サービスのGyaoの好調に代表されるオンデマンド型
ネットTV配信サービスの大躍進、PSPや最近発売された動画対応のiPod、高機能携帯電話に
代表される動画再生対応機の爆発的な普及を例にとるまでも無く空いた時間や好きな時間に
番組を見るスタイルがネットを軸に移行しつつあるのは事実で基本的に垂れ流しである
既存のTV局は何処まで耐え切れるのかと言うのは見物ではないでしょうか?。

最後に私的に感じた事なんですが、あと6年程で地上アナログが停波するのに
BSデジタルや110度CSチューナー機能を省いた低価格帯の
地上デジタル専用チューナー機やそれを搭載した21インチ以下の
ブラウン管テレビが出ていない状況はどう考えるべきでしょうか?。

【参考】
変革迫られる放送局朝日新聞
楽天TBS騒動はまるで村社会のもめごと芸能スポ社会情報局

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