ニュース小ネタ 2005.11.12

今回はマスコミへの姿勢とiPod課金ネタで

11月6日 スタ☆メン、ワイドショーには珍しく、
取材VTRについて、太田光氏を中心に批判的に議論

フィギュア萌え族(仮)犯行説問題ブログ版・サブカル叩き報道を追う

今週の日曜日に放映されたスタ☆メンにおいて
爆笑問題大田光氏がかなり的を得た発言をしています。

太田はそれに、
「我々が『二重人格』って事にしておいて、納得したがっている
だけではないのか? 事件が起こる度に、『ブログのせいだ』、
『ゲームのせいだ』、で済まして安心したがっているだけなんじゃ
ないのか?」

と反論した。

名越氏は、「仰るとおりです。二重人格といっても、完全に分裂して
しまっているものばかりではない。人間の心はそんなに単純な図式では
計れない。」と回答した。

太田は、
「そういう『薄ら寒さ』を分析しちゃう事が果たして良い事
なんだろうか? 理由としては納得しにくいけれども、金目当てでも
恨みでも無いのに人が人を殺す場合がある事を認識しておく必要がある。
そうでないと、理由を見つけて一つの事件を処理して、また次の事件に
戸惑う事になる。」

と、再び指摘した。(リンク先のブログより抜粋)

太田氏の発言はまさに今のマスコミの問題であり、かつ何か問題があると適当なもの
特にネットやゲームと言った新しいものに難癖を付け否定ししたがる輩に発言の場と
雇用機会を与えると言う一種のマスコミ産業と化している事への指摘とも言える訳で
受け手側も送り手側も今の報道姿勢への疑問が出てきていると言うのを示した格好
なのかもしれません。

iPod課金問題の結論は2007年に先送り--今後はメーカーやユーザーとも検討(CNET)
色々あった私的録音録画補償金制度の見直し(通称iPod課金)ですが、
二年間の猶予と言う形で一区切りのようです。

ただ思うに音楽に限った形での知的財産で語るなら利幅として高かったであろう
録音再生機器やCD・MD・カセットテープに代表されるメディアと言う工業製品が
主体でレコード会社やJASRACと言った諸団体もこの状況に依存して来たのが
今までの音楽産業だったわけで

それがパソコンの高性能大容量化、MP3やAACと言った高圧縮高音質な
音声ファイル形式の普及とiPodに代表される上記のファイル形式を再生する
メディア交換不要な音楽プレーヤー、そして何より回線の高速化による
音楽のファイル単位でのオンライン販売とここ10年の間で様々な新しい
音楽に対する概念が出た事でそれまで構築されてきた工業製品産業主体の
音楽産業に限界が生じてきている現状なのだと思うわけです。

つまり、音楽ソフトのそのもので勝負する時代になった、と。

ただ二年間というと技術的にはさらにブレイクスルーが発生する一方で
JASRACやレコード会社の意識を改革させるには短すぎるわけで
そこら辺のズレをどう是正しもしくは変えながら納得のいく方向へ
向かえるかが今後の鍵のような気がします。

既に既存の音楽産業形態に依存しない形での
動きは始まってるのですから。
楽曲はオンライン販売のみ--オールデジタルの音楽レーベルが新時代を開く(CNET)