省みない者の空憂鬱 『読売新聞「異議あり匿名社会」より』

本日の読売朝刊に「異議あり匿名社会」という題目で
以下の記事が載ってますた。

「防災弱者」名簿すら作れぬ<異議あり匿名社会>読売新聞

個人情報保護法の本格施行により個人情報の保護とそれに対する弊害を
何処のマスコミも取り挙げてるみたいですが、マスコミが個人情報保護法
どうにかしろというのはどうも違和感を感じざるを得ないのが正直な感想です。

【参考】
みんながマスコミ不信になったきっかけ
大谷昭宏氏「メディアなんて3分間で人を丸裸にするハゲタカみたいなもの」と発言

というのも個人情報保護意識が高まった背景として1980年代中盤以降でしょうか?、
報道の自由」という名目下、視聴率や売上部数獲得の元非常になりふりかまわない
取材体制が目に付くようになり公の人間はともかく、時として単なる近隣住民すら
マスコミの社会正義の仮面に隠された醜いエゴのために巻き込まれるという
事態が往々にしてあったわけです、

そしてそう言う事の積み重ねが結果としてマスコミに対する不信感を招き
市民の個人情報保護意識の高揚につながったと考えてもおかしくはないわけで。

まず、そういうマスコミ自身の反省と検証がない限りはマスコミがどんなに叫んでも
市民の個人情報保護意識を動かすのは難しいのではないか?と考えます。

2005年11月1日追記
ちょっと追記
ほぼ1ヶ月様子を見た限りでは反匿名社会キャンペーンを張ってるのは
新聞業界のみと言う状況でTVとかではあまり見かけません、
(せいぜい長寿番付絡み程度、自身がTVをあまりみないので
把握し切れていないと言うのもあるのですが・・・)
その事から考察するに新聞業界において必要なのは匿名を非難するのではなく
放送メディアにおけるBPO放送倫理・番組向上機構)のような新聞報道における
報道被害を審査・是正していく第三者機関を設けなど新聞業界そのものの自浄作用を
促し信頼を取り戻していく努力をしていかなければいけない時に来ているのかな?
とも感じています。

少なくともマスコミのエゴによって実在する弱者が踏みにじられる状況は正さなければならない。

【関連リンク】
犯罪被害者を匿名報道するのがダメな理由がわからない 雅楽多blog
匿名報道か、実名報道か。渦巻軒blog
【マスコミ】読売新聞の「異議あり匿名社会」には異議あり【マスゴミ】ある音楽サイト運営者が物語る……………
東京新聞の思い上がり社説 「匿名か否かはマスコミが判断する」mumurブログ
※ソース元 「週のはじめに考える 警察国家へ進むのか」東京新聞 社説)