ゲーム業界の声の弱さについて思う

残虐ゲームソフト、神奈川県が全国初の販売規制へ
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050525it14.htm

これは大阪寝屋川の教師殺害事件に端を発する
神奈川県による暴力系家庭用ゲームの有害図書指定だが、
ゲーム業界側からの強い抗議が行われないまま
なし崩し的に有害図書扱いとなってしまった。

そうでなくとも最近はゲーム脳や女性監禁事件で
「監禁もの」のアダルトゲームが槍玉に挙げられ
秋葉原の一部のショップではポスターが撤去されるなど
ゲームそのものに対するスケープゴートが日増しに
強くなっている。

■中央通りのエロゲ取り扱いの路面店のエロゲポスターなどがなくなっていた
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/22442961.html
■ 重要なお知らせ ■販売店様各位(ホビボックス)

過去にも何か悲惨な事件が起きるたびにマンガやアニメや映画、
そしてそれらを趣味とするものが槍玉に挙げられ叩かれ
挙句の果てには有害コミック騒動のようにメディアの排斥騒ぎにまで発展した。
しかし、こういう醜い流れに対して作り手と読者が団結し対抗していった結果
それらが原因とするような声は散発的に発生するものの全体的には収まった。
(今の「萌え」ブームも市場経済888億円もこの時に勝ち取らなかったら存在しなかった)

だが、その醜い流れは利益やしがらみ、要らぬプライドに縛られるあまり
「因果関係」に対して何も言えないゲームとゲーム業界という「声の弱いもの」
に行ってしまった様にも見える。

今ゲーム業界に必要なのは様々な問題に対してジャンルの垣根を超えた繋がりと
明らかに間違ったものに対して強く抗議する「声」ではないだろうか?。

【参考】
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