有害なニュース・ワイドショー番組から子供たちを守りましょう

 最近ニュース・ワイドショー番組がおかしいと思わないだろうか?
何か凶悪な事件が起きるたびに「心の闇を解明する」とばかりにとにかく詳細に事件を扱い締めのコメンテーターや司会の発言は自分たちの事は棚に上げてひたすらゲームやインターネット等に責任を擦り付ける。

 大人として事が起きた事にたいして起こした本人の責任と言うもの問わずに他の物に擦り付ける事自体が大人として恥ずかしいのではないかと言うのもあるが、どうも番組を作る側としてはとにかく詳細に過激に説教する番組を作らないと視聴率が上がらないしスポンサー料が上がらないと言う幻想に囚われている部分はあると思うし、観る側も無批判に捉えてしまってる傾向があるのではないかと今週発行されたR25巻末の石田衣良氏のエッセイ読んで思うわけだ。

「当初の狙いは弟」と供述 福島の母殺害容疑の高3
母親の頭部を会津若松署に持参して自首したことについては、「マスコミにセンセーションを起こしたかった」などと話しているという。

 さきの会津若松で起きた少年による母親殺害事件において犯人である少年が母親の首を持ってきて自首してきた理由は「マスコミが騒いでくれるから」。つまり、マスコミは母親を殺して首を切断した少年にバカにされている事に他ならないし、テレビや新聞・雑誌と言ったメディアが「少年が異常だ」の大連呼をやった挙句の結果、減るどころか真似してやる連中が後を絶たないと言うことに他ならないのではないか?

 そうでなくとも最近のテレビのニュース番組やワイドショーでは事件をとにかく詳細にかつ感情的に扱う傾向がある。しかし、かつて麻薬・覚せい剤密売現場を報道したら減るどころかかえってそういうのを求める人が増えた事や最近のあるある発掘大辞典(これはニュース番組ではないが)の捏造問題が良い様に報道・ワイドショーが与える影響と言うものは計り知れないと考えていいと思っていいかも知れない。

 そういえばPTAにおいて「子供に見せたくないテレビ番組」と言うものがあって大抵バラエティーかアニメが槍玉に挙げられる事が多いのだが、それをニュース・ワイドシュー番組に限定したアンケート、つまり

「子供に見せたくないニュース・ワイドショー番組」

と言うのをやってみてはどうだろうか?。
かなりトリッキーな手段であるのだけど。

さらには

青少年に不適切なニュース・ワイドショー番組


○○テレビ スーパーワイドモーニング
○月×日の放送において殺人事件の模様を詳細に扱った

テレビ■■ メガワイド
×月△日の放送においてコメンテーターが事実に反する発言を行った

××テレビ ニューススーパー1
△月×日事件取材において事件発生現場の近隣住民に対して強引な取材が
行われたと言う通報が現場の住民からあった


これらのニュース・ワイドショー番組は今後青少年に見せないようにしましょう。
また、上記番組のスポンサーの商品は買わないようにしましょう。

と言う感じで視聴者の側からニュース・ワイドショー番組そのものを有害指定してしまうのだ。つまり有害図書指定のニュース・ワイドショー番組版だ。

 どちらにしてもニュース・ワイドショー番組は全て健全なものと考えずに問題になる部分はきちんと調べ上げた上で、私たち視聴者側がニュース・ワイドショー番組の姿勢に疑問を持ち、時としてキチンと審判を下す事こそが大切なのではではないでしょうか?